駒沢大学駅徒歩5分の歯医者「駒沢歯科・矯正歯科クリニック」

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学齢期の歯並びや噛み合わせについて

こんにちは。世田谷区駒沢の歯医者、駒沢歯科・矯正歯科クリニックです。今日は学齢期の歯並びや噛み合わせについてについて説明します。

学齢期に入ると矯正をすべきかどうか悩む時期であります。

学齢期にはすでに摂食、言語などの基本的な口の機能は習得されています。しかし、学齢期はまだ顎の成長や歯並び、噛み合わせの変化などに応じて新たに唇や舌の動かし方や噛む力の調節などを覚える時期でもあります。

そのためこの時期の歯並び、噛み合わせの異常様々な口腔習癖は口の機能に多大な影響を及ぼします。この時期の問題が放置されるとそのまま成人期に入って機能的な問題が生じやすくなります。適切な時期に矯正治療を行ったり口腔習癖に対する指導や筋機能訓練を行う事はお口の中の健康を維持する上でも重要なことです。

歯並びや噛み合わせの不正が及ぼす咀嚼への影響

叢生(歯が重なってしまっていること)、空隙歯列(すきっ歯)などの歯並びの不正、上顎前突(出っ歯)、下顎前突前突(受け口)、開咬などの噛み合わせの不正は口の機能に様々な影響を及ぼします。

食育基本法の制定により学齢期の歯科保健でも食育への関心が高まっており、よく噛んで食べる習慣付けや好き嫌いを作らないことが課題として挙げられていますが、硬さや大きさのある食べ物を噛み切り、咀嚼するためにもよく噛んで味わって食べるためにも上下の歯並びがきちんと噛み合うことが大切です。

上下顎の前突が著しい場合や開咬があると前歯でうまく噛み切れないため一口の量の調節が難しかったり、麺類などの長い食べ物を適切な長さに噛み切ることが難しくなります。

また叢生(歯が重なってしまっていること)や歯列の不正で上下の歯が噛み合っていないとかむ効率が悪くなり、硬いものや弾性力のある食べ物を粉砕し唾液と混ぜあわせしょくかいを形成することが困難です。そのためある程度噛み潰した状態で飲み込んでしまうことになりがちで、丸呑みや早食い等のため方の問題につながることもあります。これらのことからあまり噛まなくても良い軟食に好みが偏り、噛みごたえのある食品を避けるなどの問題も生じやすくなります。さらに、乾燥した食べ物や水分の少ない食べ物はよく噛んで唾液と混ぜ合わせないと飲み込みやすい形にならないため食事中に常に水を置いて水分で流し込む食べ方が習慣になる場合も見られます。また開咬や口唇閉鎖不全があると上下の前歯の隙間に舌を出させて食べ物を飲み込むと言う異常嚥下癖も見られやすくなります。上顎の歯列の狭窄などにより奥歯の噛み合わせがずれていると片方にしか見えない状態が生じやすくなり青の成長方向のズレを招くこともあります。このように咀嚼や食べ方の問題を解消するためにも矯正治療や口腔習癖に対する筋機能療法による歯並び、噛み合わせの改善が望まれます。

歯並びや噛み合わせの不正の発音への影響

歯並びや噛み合わせの不正は舌や口唇の動きにも影響を及ぼすため発音の障害にもつながりやすいものです。著しい上顎の前突や開咬によって口唇の閉鎖が難しいと、パ行やバ行などの調音が難しく、また開咬などにより舌突出の見られる場合には舌尖を上の前歯の裏側に当てて発音するサ行、た行の調音曖昧になります。

上顎前歯部の空隙や歯の欠損はサ行の発音に影響を及ぼします。

口唇や舌の機能訓練である程度の改善が期待できますが、歯並びや噛み合わせを矯正的に治療することなどによる形態の改善が望まれます。

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