親知らず
親知らずの抜歯について
精密な検査・診断と安全性の高い治療
親知らずは10代後半から20代にかけて、最も遅く生える永久歯です。
健康に生えていれば、親知らずは抜歯を必要としません。しかし、斜め向きや水平に生えている場合は、歯ぐきの炎症を引き起こしたり、歯並びが悪化したりする恐れがあるので抜歯を検討します。
当院は、経験豊富な医師と充実した設備でしっかり検査と診断して治療を行っております。
奥歯に違和感がある、痛みがある方は、ご相談ください。
当院の親知らずへの治療
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経験が豊富な医師による
正確な治療一般的な歯科医院では、難しい症例は大学病院に持ち込んで治療するケースがほとんどです。しかし、大学病院では非常に混雑しており、治療に時間がかかってしまいます。当院では、親知らずの抜歯の経験が豊富な院長がいますので、大学病院でしか取れない歯や口の中の小手術も行っています。
そのため、安心して治療を受けることができます。 -
CT(三次元立体撮影装置)による
予備検査・診断精密な診査・診断が可能な「CT」を導入していますので、立体的な画像を得ることができます。一般的に使用されている「2次元」のレントゲンに比べて、よりしっかりと位置関係を把握することができます。そのため、抜歯の難易度を正確に把握し、適切な診断治療を行うことができます。
親知らずを
抜歯するメリット
- 01
歯磨きがしやすくなり、虫歯や歯周病を予防できる
- 02
親知らずが原因の口臭(磨き残し)を改善
- 03
親知らずによる歯並びの悪さを防ぐことができる
抜歯する判断基準とは
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親知らずを抜歯したほうがよい場合
- 前歯のように生えているが、歯磨きがうまくできない場合。
- 中途半端に生えていて、歯の一部しか見えない場合。
- 横向きに生えている場合。
- 完全に骨の中に埋まっているが、レントゲン撮影に問題がある場合。
- 歯並びが悪くなる恐れがある場合。
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親知らずを抜かなくてもいい場合
- 前歯のように生えていて、歯磨きも問題なくできる場合。
- 完全に骨の中に埋まっていて、レントゲンでも問題がない場合。
- その他、特に悪影響がないと判断された場合。
親知らずを抜歯した方が良いケースの一例
水平埋伏歯
水平埋伏歯とは、横に寝ている歯のことです。通常の歯に比べて、抜歯が難しいと言われています。
水平埋伏歯を抜歯するには、歯肉を切開して上に向け、歯の頭と骨の一部を削り、歯を分割しながら抜歯します。
予防的抜歯
戦略的抜歯とは、親知らずが将来的に中長期的な視点で問題を起こす可能性がある場合、問題が起こる前に抜歯するという考え方です。 例えば、親知らずがあるためにブラッシングがうまくできない部分があり、手前の歯が虫歯になりそうな場合などです。
妊娠する前に親知らずの抜歯を
妊娠前に親知らず痛む場合は早めに抜歯をおすすめしています。それは、妊娠時のホルモンバランスの影響で、親知らずがさらに痛むことがあるからです。
通常は抜歯だけで済むのですが、妊婦さんはお腹に赤ちゃんがいます。そのため、できればレントゲンや鎮痛剤、抗生物質などは避けたいところです。つまり、「我慢する」という選択になります。ですから、妊娠する前に親知らずを抜歯することが望ましいと思われます。
当院での親知らず抜歯の
治療の流れ
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Step01
親知らずを覆っている歯肉を
切開します。
(インシジョンピーリング) -
Step02
親知らずの歯冠が露出するように、周囲の歯槽骨を削ります。
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Step03
歯冠と歯根をバーで
切断・分割し、歯冠を除去します。 -
Step04
ヘーベルを使って、
残っている歯根を除去します。 -
Step05
経過観察
抜歯手術時間
約30分~1時間30分程度です。親知らずの状態によって異なります。
下顎骨水平埋伏と呼ばれる骨の中に埋まっていて、横を向いて隣の歯に接しているものが最も難しく、治療時間も60分程度となります。
簡単な場合は、普通の歯と同じようにすぐに抜くことができますが、歯のほとんどが骨に埋まっていたり、歯と骨が癒着していたり、歯根の形が複雑だったりします。そうすると、抜くのに相当な時間がかかります。穴が塞がるのに3ヶ月くらいかかりますし、基本的に抜いた後の骨は少し凸凹になります。
注意点・リスク
- 痛み:数日がピークで、1週間ほど続くこともあります。
- 腫れ:治療後に腫れることがあり、数日がピークで、1週間ほど続くこともあります。
- 麻痺:抜いた口の中の唇や舌、口角付近の知覚や運動麻痺がある可能性があります。
- 抜歯してできた穴に食べ物が詰まることがあります。
- ケースにもよりますが、1~3ヶ月で治ります。長引くと治るのに何年もかかります。切ってしまうと一生治りません。
- 皮膚にあざができる、または、数日後にあざができることがあります。青くなり、黄色くなって治ります。
親知らず Q & A
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Q
右の親知らずを抜いたら、左の親知らずも抜かないといけないのですか?
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Aいいえ、その必要はありません。
よく「バランスが悪くなった」とおっしゃる方がいますが、心配ありません。同様に、上の親知らずを抜いたからといって、すぐに下の親知らずを抜かなければならないということはありません。 -
Q
親知らずが生えてきて手前の歯が傷つき、歯並びが悪くなるというのは本当ですか?
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A確かに、昔はそのようなことが本や一部の歯科医院で言われていました。しかし、現在では多くの論文や報告書で、親知らずが原因で他の歯列が不揃いになることはないと報告されています。
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Q
抜歯の費用はどのくらいかかりますか?
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A親知らずの抜歯は、保険診療の範囲内で行うことができます。費用は抜歯の難易度によって大きく異なりますが、通常の抜歯の場合、薬代を含めて1,100円~2,200円(税込)です。横に埋まっている親知らずであれば、5,500円(税込)近くになります。
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Q
どんな親知らずでも抜歯できますか?
-
A
ほとんどの親知らずが抜歯可能ですが、以下のような場合に限り、大学病院などの専門機関をご紹介します。
- 心臓病や重度の糖尿病など、全身的なリスクが非常に高い方(通常の高血圧であれば問題ありません
- 極度の歯科恐怖症で抜歯時に全身麻酔が必要な方
- 親知らずの抜歯で神経や血管を傷つける可能性が非常に高い場合
親知らずの抜歯以外の口腔外科手術も対応しております
当院の口腔外科では、親知らずの抜歯以外にも、顎関節症、口内炎、スポーツによる外傷、歯の移植など、幅広い疾患に対応しています。
顎の違和感、腫れや痛みなど気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。