駒沢大学駅徒歩5分の歯医者「駒沢歯科・矯正歯科クリニック」

医院ブログ

学齢期の歯並びや噛み合わせについて②

こんにちは。世田谷区駒沢の歯医者、駒沢歯科・矯正歯科クリニックです。今日は学齢期の歯並びや噛み合わせついて説明します。

①歯並びや噛み合わせの不正が顎に及ぼす影響

学齢期には6歳頃に第一大臼歯(6歳臼歯)、12歳ごろに第二大臼歯(前から数えて7番目の奥歯)が生え始め噛み合わせの高さが増加し、顔面の垂直方向への成長も促進されます。それに伴って顎関節の下顎頭(顎関節を構成する骨)の形や大きさ位置なども成人と同様に成長していきます。

鼻の疾患やアデノイド(鼻の突き当たりの部分で鼻から喉に移行する部分でもあるリンパ組織の塊)による口呼吸を伴う上顎前突の場合、下顎の後退や上顎歯列の狭窄による下顎の変異が起こりやすくなります。

顎関節部の雑音や痛み、口のあけづらさは学齢期になると症状訴える方が増加する傾向が見られ、特に第二大臼歯が生え始める時期あたりから増加が見られます。

歯並びや噛み合わせと顎関節症との関連は明らかではありませんが不成功号による顎の変や顎運動の障害学が関与している可能性も考えられます。顎関節症では日常生活習慣での要因を十分検討しながら適切な対応を図っていくことがまず必要となります。

②歯並びや噛み合わせ不正の外傷への影響

学齢期はスポーツや運動中、歯の外傷が発生しやすい時期です。特に上顎前歯が突出している子供や開咬で口唇閉鎖がうまくできない子供では、運動時の衝突や転倒などで上顎前歯を受傷する機会が多くなり、歯の脱臼や破折などをを生じやすくなります。

運動施設の整備やスポーツ時の安全管理体制を充実することや、歯の外傷予防のためのマウスピース着用等の対策を講じるとともに歯列の矯正治療や口唇閉鎖訓練などによって口腔内の状況を改善しておくことも大切になってきます。

③歯並びや噛み合わせ不正の虫歯や歯肉炎への影響

叢生(歯と歯が重なってしまっていること)により食べかすが残りやすくなり口腔内の細菌により歯垢(プラーク)が形成されやすくなります。重なった歯面は歯ブラシで清掃するのも困難なため、プラークが長時間付着することになりますが、プラークの中には大量の細菌が繁殖しているため、接している歯茎に炎症を引き起こしたり食べるものによっては虫歯を引き起こしたりしてお口の健康に障害をもたらします。また噛み合わせに異常があり上下の歯がうまく噛み合っていないと食べ物の流れが悪く食べかすが長くとどまったりプラークとして歯に付着しやすくなり、この場合も歯肉炎や虫歯を生じやすくなります。

このように歯並びや噛み合わせの不正は外見上の問題ばかりでなく、食べる、話すなどの口の機能障害や日常生活の不都合、さらには虫歯や歯肉炎のリスクなど様々な問題を生じてしまいます。これらの問題の解決のためには日常生活における注意とともに専門的な対応(矯正治療や筋肉の訓練が必要になることが多いため、歯や歯列の発育段階を考慮した矯正治療の必要性などを専門医に相談すると良いでしょう。

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