駒沢大学駅徒歩5分の歯医者「駒沢歯科・矯正歯科クリニック」

医院ブログ

歯を失うと食べ物の味が味わえなくなる?

こんにちは。世田谷区駒沢の歯医者、駒沢歯科・矯正歯科クリニックです。

味を味わっているのは舌だけではありません。

食べ物を食べておいしいと感じる時、ベロで感じる味だけではなく、食べるときの温度や音、香りや色彩、食感、それに食べているときの場所や誰と一緒に食べているかなど実に多くの要因が関わっているといえます。

その中でも硬い、柔らかい、腰がある、サクサクする、ポリポリするなど噛んだときに感じる食感つまり歯ざわりが神ごたえは味を語る上では重要な要素になってきます。

歯ざわりや歯ごたえは歯の表面で感じているのではありません。歯の表面のエナメル質と言う細胞があるのですがエナメル質には感覚はなく実際には咀嚼筋(顎を開けたり閉めたりする筋肉)と歯根膜(歯と骨を繋げる靭帯)の感覚で成り立っています。

咀嚼筋の内部には筋紡錘と言う刺激を感知する組織があります。筋紡錘は特殊な筋繊維が束になった感覚器官に、とても敏感にできています。一方歯根膜は噛んだときの圧力を敏感に感じる組織です。歯根膜は歯と歯を支える骨をつなげている靭帯です。食べ物などが歯に当たると、その感覚を歯根膜のセンサーがキャッチし噛んだときに咀嚼筋がその力を感知します。歯根膜も噛んだ圧を感じそれらの情報が脳に伝わって総合的に判断され、歯触りや噛みごたえや食感として認識されるのです。食べ物をよく噛むことでこれらの感覚をじっくり楽しむことができ食べ物の味わいを感じることができます。

食べる事は人生の大きな楽しみの1つです。甘い、しょっぱい、辛い、苦いなどの味覚や料理の見た目、その場の雰囲気に加え歯ざわりや上ごたえ食感を感じることによって色は豊かになります。宇宙飛行士が食べる雨中色は宇宙飛行が始まったばかりの頃はペースト状で中部に入っていましたが現在は宇宙飛行士の出身国を代表するメニューも開発され雨中日本食には各種ラーメン、鯖の味噌煮、各種カレー、わかめスープなどのメニューが用意されております。宇宙食も機能性の追求から食感を含めたおいしさも重視する方向に変わってきています。

色を総合的に楽しむためには自分の方を守ることが大切ですが歳をとって歯を失い、総入れ歯になった場合は歯根膜の代わりに歯茎のセンサーが働くようになります。庄松君に比べて感度は劣るもののきちんと調整した入れ歯を使えば歯触りや噛みごたえを感じることができます。

体中から集まってくる刺激をののどの場所が判断しているかを示した研究では指の感覚を判断する場所が最も大きく次に大きいのが口の中の場所が大きかったそうです。つまり人にとって口の中から得られる情報は非常に重要なものであり、それだけ繊細に作られています。

歯を失うと言う事はその大切な器官をなくしてしまうと言うことです。日々の歯ブラシやメンテナンスをしていつまでも美味しく食べ物を食べられるようにしていきましょう。

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