駒沢大学駅徒歩5分の歯医者「駒沢歯科・矯正歯科クリニック」

医院ブログ

日常でよくあるトラブルとその対処と治療について②

こんにちは。世田谷区駒沢の歯医者、駒沢歯科・矯正歯科クリニックです。今日は日常でよくあるお口の中のよくあるトラブルの対応と治療について説明いたします。

①食事中に魚の骨が刺さった

魚の骨は形態や大きさが様々ありますが、普通はお口の中から咽頭、まれに食道の粘膜に刺さってしまうことがあります。骨が刺さった部位に痛みを感じ、また唾を飲み込んだときの痛みも生じ、すぐに骨が刺さった部分を中心にした粘膜に感染が起こり炎症を伴っていきます。小さく細いものでは刺入も浅く通常はご飯やドロドロしたものを食べると自然に取れます。特に歯医者に行って治療の必要はありません。

問題となる骨は大きく太いもので特に鯛などの骨には注意が必要です。また魚ではありませんが鶏の骨も問題となります。深く刺さってしまった場合は食塊による摩擦ではなかなか除去されません。放置すると感染が広がっていき重篤化し膿瘍を形成する場合もあります。自宅で療養できない時は早めに歯医者に行き受診しましょう。

お口の中から咽頭にかけて口を開けて見える範囲の部位に刺さっている場合は歯科医院や耳鼻咽喉科医院で簡単に除去することができます。摘出後刺さった部位を消毒することで問題なく治癒していきます。既に感染の生じているものでは数日間抗生物質の内服が必要となる場合もあります。咽頭に超えて食道に刺さった場合は耳鼻咽喉科専門医での治療が必要となります。食道の入り口直下には輪状咽頭筋や咽頭収縮筋がありこの部分では食堂は緊張性収縮を繰り返しています。食道異物のほとんどがここの部分に生じる理由です。摘出は内視鏡を用いて部位を確認し除去します。麻酔は局所麻酔でも可能ですがさらに食道の深いところに刺さっているものでは全身麻酔下での操作が必要となる場合もあります。

②口の中が切れた

口の中は唇から頬、口蓋、口底、歯肉によって箱型に構成されていて箱の中には大きな筋肉の塊、舌があります。これらの部分は粘膜と一定組織学的には皮膚と同じですが、とても薄く柔らかい組織で成り立っています。食べる、喋る等の機能、そして硬い歯と補綴物(被せ物など)の存在などからお口の中の粘膜は傷つきやすくすぐに切れて血が出やすくなっています。

症状

出血にもいろいろ種類があります。

滲み出る(毛細血管)、どす黒い(静脈性)、鮮血(動脈性)、拍動性(動脈性)などです。通常はこの順で経験することが多いので後述の圧迫止血が可能でしょう。部位としては口の最大構造物である舌に多く見られますが、一般的に一過性の毛細血管性(静脈性)出血ですので、ガーゼで舌を挟むようにして圧迫し様子を見てください。

対応と応急処置

まず出血部位を探しましょう。唾液と血がまじりますので大量出血に一見見えますが口をゆすいでからガーゼなどを用いて口の中をよく観察しましょう。傷の大きさと深さ、出血の状態を確認することが重要です。対応として圧迫止血が第一選択です。清潔なガーゼで傷があるところを15分以上圧迫してください。歯茎の部分であればガーゼをかませることも効果的です。抜歯後出血した時もこの方法で止血してみてください。

注意点としては大樹と混じって出血が多く見られますが実際はわずかで一過性の場合がほとんどです。慌てずに対処しましょう。圧迫止血が効果的ですが数分では意味がなく15分以上の持続的圧迫が必要になってきます。傷が深い、動脈性、粘膜と皮膚が貫通しているなどの場合は手術や保護と積極的な感染予防が必要となりますので口腔外科や歯医者を受診しましょう。

③火傷をした

火傷とは過度の熱によって生じる組織の損傷のことで特に熱傷と言われます。

唇や口の中に関する火傷はひや暑い金属を扱う職種の人以外は食事によっておこることが多いです。また上顎の内側(口蓋)や。舌にもみられます。症状としては、知覚過敏、疼痛、水疱の形成、発赤などが見られますが、口の火傷は一般に軽いので数日で自然に治癒することがほとんどです。しかし火傷の症状が強い場合には瘢痕(傷あと)を形成して新日障害をきたすことがあります。治療法はすぐに冷水を口に含み火傷した部位を冷やしましょう。その後歯医者や口腔外科を受診し、ステロイド軟膏の塗布、鎮痛剤の投与や感染予防のための抗生物質の投与を受けることを勧めます。唇の瘢痕の形成が強い場合は外科的に瘢痕の修正術を行うこともあります。

③上唇小体、舌小体が切れた

上唇小体とは上唇中央部内面から上顎前歯中央部に至る帯状の組織のことをいいます。一般的には新生児期はこの正体が肥厚していることが多いようですが、歯が生え始めると次第に萎縮して上顎前歯の歯茎部(歯肉に近い歯の部分)に付着した帯状の組織が次第に上方に移動し成人では正体がほとんど消失します。

小児期には店頭によって上顎前歯部を打撲することがよくあります。その際、上唇小体が切れることが多く、傷口からの出血もかなり見られます。まず上唇を口の外から指で数分圧迫してください。そうしますと出血は治まります。その後、歯の脱臼や歯槽骨骨折を伴う場合がありますので専門医に診てもらってください。

舌小体とは舌下面から口底ないし下顎歯肉に付着する帯状の組織のことをいいます。舌小体が短い場合は舌を前方に突出させると、舌の先端が小体に引っ張られてハート型にへこみます。

舌小体が長い場合、下顎の歯で切れることがありますが大きな力が加わらない限り深く切れる事はありませんし出血も大した事はありません。

舌小体のみがきれることは少なく、転倒などに伴って下顎を打撲した場合、舌が上顎と下顎の歯に挟まっていると、舌が切れることに伴って舌小体も切れることがあります。この場合はかなりの出血がありますので舌をガーゼで抑えてすぐに歯医者を受診してください。

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