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歯科矯正について①
こんにちは。世田谷区駒沢の駒沢大学付近の歯医者、駒沢歯科・矯正歯科クリニックです。今日は矯正治療を行うかどうかの判断についてと矯正治療を行う場合の時期、期間について説明します。
①矯正治療が必要かどうかの判断
最近では年齢に制限されることなくどのような不正な歯並びであっても歯の移動は可能になってきてます。
それだけ矯正治療についての必要性が研究され開発されてきました。しかし、歯槽骨の中にしっかりと埋まっている歯を簡単に動かせるわけではありません。
そこには患者様側にも医療従事者側にも確認し理解しておかなければならないことがたくさんあり、その程度は不正咬合(不正な歯並びや噛み合わせ)の種類やその原因また患者様の年齢等により異なります。
一般的には不正咬合の発見が学齢期の初期にあれば顎骨の成長とともに治療することが可能で、理想的な治療経過をたどるといえます。
その理由は男女とも14歳から16歳ごろになると顎骨の成長は終わりに近づいてくることが多く、矯正治療に顎骨の成長を応用することができにくくなるからです。当然ですがその分治療は難しくなり、期間なども長くなります。矯正治療含めどんな治療も多くは副作用とも言うべき現象が伴うのが普通です。せっかく歯並び、噛み合わせが良くなってもそれと引き換えに別な不都合が生まれるのも困ったことでしょう。顎骨の成長が終わり手術が既に完成している学齢期の末期から始める矯正治療にはときにそのことを考慮する必要があります。さらに自分で判断している歯並びや噛み合わせの不正が日常生活上の不便を真似るかどうかも考えてみましょう。そしてその不正によってどのようなリスクが予測されるのかを歯科医師に判断してもらいよく理解できるように話してもらう事は治療前の確認事項として基本的に重要なことです。矯正治療は比較的長い治療期間が必要ですから完治するまで治療を続ける意思をしっかり持つことも重要です。治療が中途半端になれば目的が達成しないばかりか治療前よりもバランスを変えた口腔内となることもあります。
②矯正治療を行う場合の時期、期間について
乳歯は生後6ヶ月位から生え始めますが2歳半ぐらいまでに全て生え終わります。この後6歳から12歳から13歳位までの間に乳歯から永久歯に置き換わっていきます。この間、顎の骨も少しずつ発達しますが一般的には12歳から14歳位の間の成長は最も大きいもので、以後、成長は緩やかなものになります。矯正治療は顎の成長を利用する方が有利ですから、14歳から15歳になるまでにほぼ治療が終了していることが望ましいのです。様々なケースによって治療の難しさと歯を動かす期間は異なりますが、およそ1年半から3年位と考えておきましょう。したがって10歳前後には治療にかかる方が良いでしょう。そのためには小学校半ばごろからよく歯並びを観察しておくことです。矯正治療のようにの発育を利用しながらの治療対応にはそれなりの専門知識と技能が必要です。矯正専門歯科医の診察を受けることも大切な選択肢の1つです。いずれにしても治療内容を詳しくわかりやすく説明してもらうことが前提です。