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歯の移植とは?
こんにちは。世田谷区駒沢の駒沢大学付近にある歯医者、駒沢歯科・矯正歯科クリニックです。今日は歯の移植について説明します。
「移植」というとまず 思い 浮かべる のは 、 別々の人の心臓を移したり、別々の人の肝臓を移したりする「臓器移植」では ない でしょうか ?
歯科の分野でも同様に移植と言う分野があり、もともといらない歯(親知らずなど)を何かの理由で歯がなくなってしまったところに移植し、機能させるのが歯の移植です。
そもそも移植とは健康な臓器(提供者(ドナー))を(受給者(レシピエント)) に移すことです。
歯科の分野の「歯の移植」とは、自分の口腔内で必要のない歯を必要な場所に移動させることを「歯の移植」言います。
歯の移植を必要とする理由
①大きな虫歯で保存できなくなった
②歯周病により歯周病の一環として抜歯を選択した時。
③外傷によりはが折れてしまった時
などがありますがほとんどの場合はインプラントやブリッチ、入れ歯などの欠損補綴がほとんどです。
歯の移植はそれ以外の第3の選択肢として選べる治療法です。
歯の移植のメリット
歯の移植はご自身の歯を移植するわけなので、しっかりと定着すれば元の歯同様に使うことができます。
インプラントとは違って歯根膜が存在するので噛み心地や食感を得ることができます。
もともと抜歯しなくてはいけない歯(親知らずなど)を使うことが多いので歯の移植が仮にうまくいかなかったとしても今まで使っていた大事な歯を失う事は無い。
保険が適用になるので、インプラント等の自由診療の欠損補綴と比べると安価でできる。
歯の移植のデメリット
・歯の移植は絶対成功するものではなく失敗する確率がある。
・移植できるはがないと行うことができない。
・親知らずを移植することが多いので端に行くが大きく曲がっているなどの理由でその後の処置が困難となることもある。
・歯の移植の成功率は約60%から70%と言われており移植した母の寿命は大体5年から10年と言われており一生持つものではありません。
歯の移植の手順
①移植する歯の抜歯を行います
②生理的食塩水に浸し保存します。
③移植したい場所にはがある場合は抜歯し移植するは我骨の中に埋まるように移植するための端を広げます。
④移植する歯を形成した穴の中に埋め込みます。
⑤埋め込んだ歯を縫合指で縫合糸固定します。場合によってはワイヤーと接着剤で隣のはと固定します。
歯の移植は成功すれば費用も抑えられご自身の歯を使うので良い治療になります。
しかし、移植できる親知らずがあることが条件になってきますのでもし何かの理由で抜歯になってしまい、親知らずがある場合はぜひ歯医者に行って歯の移植ができるかどうか相談してみてください。