ブログ

医院ブログ

新型コロナと歯周病について

こんにちは。世田谷区駒沢の駒沢大学付近にある歯医者、駒沢歯科・矯正歯科クリニックです。今日は新型コロナと歯周病の関係について説明します。

新型コロナウィルスとは

コロナウィルスの1種で新しく発見されたコロナウィルスです。コロナウイルスには脊椎動物に感染するウィルスです。そのうち人に感染するのは今のところ7種類でそのうち4つは風邪の原因と言われています。

感染経路について

①接触感染

唾液や気道分泌物が直接口や鼻や目に触れて先まうことで感染します。

②飛沫感染

咳やくしゃみなどの飛沫が含まれるウィルスを口や鼻から吸い込んでしまったり、目の中に入ってしまうことで感染してしまいます。飛距離は約1メートルから2メートルとされています。

③エアロゾル感染

とても細かい粒子(5マイクロメートルから10マイクロメートル程度)のことをエアロゾルや飛沫核といい、換気が悪い室内では空気中に長時間存在する可能性があります。

新型コロナと歯周病の関係

2021年4月にヨーロッパ歯周病学会の研究結果がウェブサイトににて公表されました。

記事の内容は歯周炎(歯周病)を有するコロナ患者は歯周病でない患者に比べて、重症化になり集中し治療室に入院する可能性が3.5倍、人工呼吸器を必要とする可能性が4.5倍、死亡する可能性がなんと約9倍ほど高くなるとの研究結果を報告しました。

これはカナダ、スペイン、カタールの研究者がカタールで実験を行った研究結果によるもので、新型コロナウィルスに感染した患者568人を調べたものだそうです。

口腔清掃を怠り、歯周病になってしまうと細菌や毒性物性が上皮細胞を破壊します。

これが日本人の約8割が罹患してしまっている歯周病の始まりとなります。歯周病になると細菌や毒性物質が血管から全身に換算してしまいます。アメリカの研究結果では歯磨き停止試験で56%の若者がエンドトキシン血症を発症してしまいました。しかし、その後の歯ブラシにより回復しています。

別のデータでは歯周病の患者は食べ物を噛むだけで最大40%がエンドトキシン血症を起こしました。

歯科疾患が原因で菌血症やエンドトキシン血症を発症している人に新型コロナウィルスが感染すると免疫の暴走(サイトカインストーム)の危険性が高まります。

歯周病の悪化はコロナに感染のリスクまた重症化のリスク、死亡リスクを増大させる結果となってしまいますので日ごろからのお口のケアは怠らずに頑張っていきましょう。

またコロナ事態に感染しないようにコロナ予防のガイダンスを守るようにしましょう。