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予防歯科医院ブログ

仕上げ磨きのすすめ

 こんにちは。世田谷区駒沢にある歯医者、駒沢歯科•矯正歯科クリニックです。

 さんはお子さんの仕上げ磨きを何歳位から始めましたか?また、何歳位まで続けようと考えていますか?仕上げ磨きは、前歯が生えてきたらすぐ始めてみるのが良いです。奥歯が生え揃ってくる2歳半前後位から本格的に歯ブラシを使った仕上げ磨きをはじめましょう。離乳食以外にもいろいろなものを食べ進める時期でもありますから、虫歯が気になり始めるかもしれません。初めての甘いお菓子やジュースを口にし、余計に虫歯が頭に浮かぶかもしれませんね。

「仕上げ磨きはいつまで続けたらいいの?」とか「小学生になったら仕上げ磨きは卒業?」とか「そもそも仕上げ磨きの時間やコツは?亅など様々な疑問が出ていたり、うまく磨けずに苦手意識をお持ちの方も多いと思います。

 なかなか親御さんにとっては大変なことも多い仕上げ磨きですが、実は仕上げ磨きを長く続けた方が虫歯で通院する割合が少ないといったデータもあります。そして、永久歯が生え揃う10歳から12歳位を目安に続けていただけるのがひとつの理想ではあります。意外と大きくなるまで続けた方が良いのかとびっくりされるかもしれません。

 これには理由があり、乳歯から永久歯に生え変わる時期は歯と歯の高さの違いがあり、隙間も多く空いていることから、どうしても磨きにくく歯ブラシもうまく届かない場合があり、磨き残しも多くなってしまいます。そのため、小学生の間は仕上げ磨きを続けていただけると安心ですね。

 また、仕上げ磨きを親子のコミュニケーションの時間と捉えていただくのも良いかもしれません。毎食後の仕上げ磨きは現実的ではないと思いますので、就寝前か夕食後の仕上げ磨きを日課にしてみましょう。睡眠中は唾液の量が減り、反対に細菌の量が増えてしまうので、やはり夜の時間帯の仕上げ磨きが虫歯予防の観点からもお勧めです。

 毎日忙しいからこそ、就寝前にゆっくり歯磨きと仕上げ磨きをしながら親子の会話をするきっかけに、また成長とともに赤ちゃんの頃のようなスキンシップが減っていく年齢だからこそ、肌に触れながら優しく仕上げ磨きをすることで、自然と会話を楽しむリラックスした時間になるかもしれません。

⚫️仕上げ磨きのポイント

◎子供の姿勢

 子供の口の中をよく見て観察し、安全に仕上げ磨きをするには、保護者が後ろから磨くのが良いとされています。子供を寝かせて、頭を保護者の膝に乗せて、子供の頭を安定させることで効果的に歯磨きができます。

 子供が上手に立って歯磨きができる年齢になった際には、子供を立たせた姿勢で磨いても良いでしょう。唾液や歯磨き剤を飲み込むことを防ぐ効果があります。成長と年齢に応じた磨きやすい姿勢またはお子さんのお気に入りの姿勢で無理なく、安全に磨ける姿勢を見つけましょう。

◎仕上げ磨き用歯ブラシで磨く

 子供が自分で磨く歯ブラシと仕上げ磨き用の歯ブラシは分けていただくのが良いでしょう。仕上げ磨き用の歯ブラシは柄が長く、ブラシの部分が小さめのものがオススメです。子供の口は想像以上に小さいので、通常の歯ブラシでは磨きにくく、奥までよく歯ブラシが入らないことがあります。

 歯ブラシで磨く範囲は1本ないし2本が基本です。歯の表面にまっすぐ歯ブラシを当てて、歯ブラシを軽い力で小刻みに動かしながら、1カ所20回位を目安に磨きます。あまり強いい力で磨くと痛みの原因にもなり、子供のストレスにつながります。歯と歯茎の境目にある。刺繍ポケットを磨くときには、歯ブラシの角度に気をつけて45度位を意識して、少し斜めに歯ブラシを当てましょう。また磨きにくい内側は歯ブラシを縦に持ち帰って磨きましょう。

◎フロスや歯間ブラシを使う

 歯と歯の間をきれいに磨くには、歯ブラシだけでは磨き残しがある場合があります。歯の大きさや歯の広さなどをよく観察して、サイズに合った歯間ブラシやフロスを取り入れて磨きましょう。

◎子供の負担の軽減

 長い時間の仕上げ磨きは、子供には毎日のことなので、ストレスにもつながりかねません。結果として歯磨きそのものが嫌いになってしまうのは、最も避けたいところです。なるべく短時間かつ丁寧に磨けるようにしましょう。

 また、子供の好きなキャラクターのデザインの歯ブラシや好きな味の歯磨き粉を取り入れてあげて、なるべく仕上げ磨きを楽しめるような環境を工夫してあげましょう。上手に仕上げ磨きをできた際には、お子さんをたくさん褒めてあげましょう。

 小さなことの積み重ねですが、子供が歯磨きに対して喜びや楽しみを少しでも見つけられると、歯磨きに対して良いイメージを持って自発的に取り組めるようになるでしょう。

 

 ご自分が小さい頃にはどんなデンタルケアをしてもらっていましたか?少し前の世代には、今の時代のようにデンタルケアの意識が一般的でなかったように思います。毎日の食事の後の歯磨きをすることと就寝前に母親が仕上げ磨きをしていてくれたこと位でしょうか。

 今現在の皆さんの、お子さんに対するデンタルケアはとても意識が高いように感じます。毎日の仕上げ磨きはもちろん、定期検診をしてフッ素を塗り、虫歯を予防、またフロスや先行液のご利用等色々とデンタルグッズを取り入れながら、虫歯予防と歯の健康保つためにケアしていると感じております。

 当院でも様々なお子様用歯ブラシやフロス等ご用意がありますので、お気軽にご相談ください。毎日の仕上げ磨きとお子様ご自身の歯磨き習慣、そして定期的な歯科検診で大切なお子様の歯を健康に保っていきたいです。

 幼少期に虫歯ゼロを保っていたお子さまは大人になっても虫歯が少ない傾向にあるようです。

 生涯に渡って健康な歯を保つためにも、幼少期から歯磨きの大切さを親子できちんと理解して毎日の生活習慣となるよう取り組んでいきたいですね。