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ガムで口臭は予防できるの?
ガムによる口臭予防の問題点
こんにちは。世田谷区駒沢の歯医者、駒沢歯科・矯正歯科クリニックの歯科助手です。今日はガムで口臭は予防できるのかについてお話ししたいと思います。
ガムは口臭予防になりそうな感じがするかもしれません。ミントのガムを噛めば、息を吐いた時にスーっとした感覚と香りがします。しかし、ガムで口臭予防をすることにはいくつかの問題点があります。口臭の原因が食材である場合はガムで口臭予防しても大丈夫です。しかし、日頃から口臭が気になるのであれば原因は他にある場合がありますし、ガムを噛んだところで原因の解決にはなりません。もしかしたら、その原因が病気である可能性もあるのです。他にも舌苔(ぜったい)、歯周病、虫歯など臭いが発生する原因が存在して、それを治療しない限り口臭はなくならず、ガムを噛んでも臭いを誤魔化すことしかできません。
☆虫歯になる
口臭を予防しようとガムばかり噛んでいると、虫歯になるリスクを高めます。ガムには糖が含まれているため、ガムを頻繁に噛むことは糖の過剰な摂取につながるからです。つまり、口臭予防でガムを噛むことは口の中を不健康にさせてしまう場合もあります。
☆ストレスが口臭の原因
私たちの口の中は殺菌効果のある唾液が循環していて、いつも口の中を清潔に保ってくれています。ストレス状態になると、人の身体は生存するために重要な場所に優先的に血液を集めます。その結果、唾液腺の働きが低下して、口がカラカラに乾くのです。強いストレスがかかると、唾液が濃くなって分泌量が減ります。これは、体の防御反応で、危険を感じると自律神経の交感神経(ストレス状態)が副交感神経(リラックス状態)より優位になるために起こる現象です。そのために効果的なのがガムを噛むことです。唾液の分泌量の低下は、一時的なストレスだけではなく、人間関係、仕事の重圧、子育てなどの長く続くストレスでも生じます。
⭐️口臭予防効果のガムを選ぶポイント
成分表に「フラボノイド」「クロロフィル」と記載があるものは消臭効果が高いです。フラボノイドはポリフェノールの仲間と言われており、消臭効果としてよく知られています。市販のものでは成分表に「○○茶抽出物」と書かれています。またクロロフィルは、植物や海藻に含まれている天然の成分です。成分表では「銅葉緑素」という成分で記載されています。また、ミント味のガムに含まれるメントールは、筋肉の緊張をやわらげ、ストレスの緩和の効果があるとされています。ガムを噛むことは、それだけでもだ液が分泌されたり、リラックス効果があるため口臭がケアできます。