駒沢大学駅徒歩5分の歯医者「駒沢歯科・矯正歯科クリニック」

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味覚異常について

こんにちは。世田谷区駒沢の歯医者、駒沢歯科・矯正歯科クリニックです。今日は味覚異常について説明します。

味覚異常とは

食べ物や飲み物には味覚を起こす物質が含まれています。その味覚を起こす物質を舌表面にある味蕾で感じ脳の味を感じる領域にその刺激が到達し、甘い、辛い、しょっぱい、酸っぱい、うまみ等の味として認識されます。つまり、味覚異常は唾液の性質や分泌機能の低下や味覚の伝達の経路の異常に関連しておきている可能性があります。

高齢者の約40%が味覚検査で味覚異常を認め、味覚異常は正常者に比べて唾液の分泌量も低下している傾向にあります。味覚異常は高齢者にとっては重要な問題になってきます。

歳をとることによって腸での栄養の吸収が低くなっていくと60歳以上の男性高齢者では30%から50%が、女性では12%から25%で血色素量低下が指摘されており貧血が高齢者では問題となっていますが、高齢者だけが鉄、銅、亜鉛の摂取量が特に経過しているわけでは無いようです。ただし亜鉛欠乏は味覚障害になりますし唾液分泌能の低下や、歯の喪失による咀嚼能力の低下も味覚障害の原因になります。

偏食を正し、亜鉛などの微量な元素類の欠乏が起こらないように高齢者も注意することが大事になってきます。

味覚異常の原因と治療

①全身疾患による味覚障害

胃切除、糖尿病、肝疾患、腎臓疾患などの全身疾患で味覚障害が起こることがあります。味覚障害だけにとらわれないで診断治療をすることが大事になってきます

②薬剤による味覚障害

薬による副作用で味覚障害があります。

高圧利尿剤、抗菌薬、抗がん剤、抗ヒスタミン剤、副腎皮質ホルモンなどの長期連用、併用での味覚障害があります。病院で処方される薬を変えたら味覚障害が起こったなどの例もありますので服用しているお薬にも注意を払うことが大事です。

③食事の内容による味覚障害

亜鉛などの元素が味覚には重要な役割を担っています。朝食抜き、手軽なファーストフードやコンビニの弁当、変色等で食事をしますと言う食生活を続けたり生活習慣を改善しようと無理なダイエットをしたりすると亜鉛欠乏症になるリスクが上がってしまいます。現在、日本では亜鉛欠乏の治療薬はありませんので亜鉛を含む食品例えば魚卵、緑茶、卵黄、海藻、小魚、ごま、柿平などを取るかサプリメントの使用が効果的です。

④お口の中や唾液腺(唾液が産生されるところ)の病気による味覚異常

舌の炎症や舌苔(舌にある苔)、口内乾燥症、風邪などや、病気やがんの放射線治療でも味覚障害が起きます。歯医者や口腔外科などで検査を受けましょう。

⑤原因がわからない味覚異常

うつ病や精神的ストレスなども味覚障害を起こします。うつ病などの形は薬剤性味覚障害も考えられるます。

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