駒沢大学駅徒歩5分の歯医者「駒沢歯科・矯正歯科クリニック」

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歯肉炎の種類について

こんにちは。世田谷区駒沢の歯医者、駒沢歯科・矯正歯科クリニックです。今日は歯肉炎の種類について説明します。

歯肉炎とはいろいろな原因によって炎症が起こっている状態で、歯肉が腫れて末梢血管が充血し赤みをおび、少しの刺激でも痛み出血します。放置してしまうと歯周病(歯周炎)になります。多くの場合プラーク(歯垢)の中の細菌によって起こるため歯ブラシによるブラッシングが予防治療の決め手となり、歯石があれば除去する必要があります。歯ブラシ指導やクリーニングや歯医者の定期検診などでメンテナンスしていきます。

歯肉炎の種類

①プラーク性歯肉炎

最も多いタイプの歯肉炎です。プラーク(歯垢)がたまり、プラークを放置したことにより起こるため、ブラッシングと歯石を取ることによって治ります。

②性ホルモン関連歯肉炎

性ホルモンのバランスが崩れて起こる歯肉炎で歯茎の腫れを特徴としています。

思春期生歯肉炎は思春期の年代に多く、思春期を過ぎれば自然に治癒しますが放置すると歯周病(歯周炎)に移行することもあります。

妊娠性歯肉炎はもともとあった歯肉炎が妊娠による女性ホルモンの増加によってひどくなったもので、妊娠8ヶ月にかけて最もひどくなり、その後は徐々に回復していきます。この歯肉炎も放置していると歯周病(歯周炎)に移行します。

この歯肉炎ももともとの原因は歯茎のプラークが原因になるので歯垢、歯石を取り除いていき、歯ブラシ指導を行いプラークコントロールを徹底させます。

③薬剤関連歯肉炎

高血圧治療薬(ニフェジピンなどのカルシウム拮抗剤)抗てんかん薬(フェニトイン)、臓器移植患者の服用する免疫抑制剤(シクロスポリン)などの薬を長期に飲むことによって起こる歯肉炎で、歯肉の腫れを特徴としています。腫れた歯肉は白身がかったピンクで硬く弾力があります。炎症は歯と歯の間の歯肉に始まり、しばしば歯肉全体に広がります。歯肉の腫瘍がひどい場合には、歯肉切除などの外科処置を施したり原因となっている薬を変えることもあります。

④剥離性歯肉炎

口の中に水疱を作る疾患(扁平大戦、類天疱瘡、天疱瘡など)に伴う歯肉炎です。歯肉表面の粘膜が剥がれて赤く腫れ触るとひどく痛みます。原因となる疾患に対する治療が必要です。

⑤壊死性潰瘍性歯肉炎

口の中の不潔、栄養不良、疲労などの原因によって歯肉が壊死し、潰瘍を作る稀な歯肉炎です。最近ではヒト免疫不全ウィルス(HIV)感染に伴う免疫力の低下によって同じ歯肉炎を起こすことが知られています。他にも白血病の時に壊死を伴った歯肉炎になることがあります(白血病性歯肉炎)。

萌出性歯肉炎

学童時など永久歯が生え始める頃に多い歯肉炎です。歯の生え始めの歯肉には細菌や食物が溜まりやすく炎症を起こす原因となります。治療としては炎症部位を十分に洗浄してきれいに保ちます。

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