駒沢大学駅徒歩5分の歯医者「駒沢歯科・矯正歯科クリニック」

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歯の形態異常について

こんにちは。世田谷区駒沢の歯医者、駒沢歯科・矯正歯科クリニックです。今日は歯の形態異常について説明します。

歯の形態異常とは生まれつき通常の歯とは形態が異なることをいいます。

今回は歯の形態異常の種類がありどんなものがあるのかを説明します。

①歯内歯

歯内歯とは象牙質の一部がエナメル質とともに歯の内側に入り込んだもので、歯の中にもう1本の小さい歯が逆さまにあるように見えることからこのような名前がついています。上顎の前歯に多く見られ下顎の乳歯にはあまり見られません。歯の外見は正常なものから、円錐型、小臼歯様形態など様々です。特に処置は入りませんがあの中心に向かい凹みがあることが多いのでそこから虫歯になりやすく注意が必要です。

②班状歯

班状歯とは歯に白斑やエナメル質の形成不全が認められるものをいいます。この白斑や形成不全の原因を見ると多くのものがあります。フッ素は虫歯の予防剤として有名ですが、一方でフッ素症の原因となります。歯のフッ素症は歯の形成期にフッ素が多く含まれている飲料水など飲んでいると発症します。左右対象の多数歯にわたって歯の表面に白濁が見られ、重度のものになるとエナメル質表面が欠けたり、褐色や黒褐色の沈着が見られます。しかし、日本の上水道にはほとんどがフッ素が含まれていませんので、国内で歯のフッ素症を見る事はあまりありません。

また乳歯は母体内にいるときに歯の大部分が形成されていますが、フッ素は子宮壁を通過するのはわずかあるいは通過しないと言われています。したがって乳歯に歯のフッ素症が現れる事は稀であると言われています。

いったん形成された歯は高い濃度のフッ素溶液にさらされても班状歯になる事はありませんので、歯医者で塗るフッ素や歯磨き剤に入っているフッ素で歯のフッ素が起こる事はありません。

エナメル質の形成不全や石灰化不全により班状歯となることもあります。エナメル質の形成不全や石灰化不全は歯胚の時期やエナメル質形成期に何らかの障害が生じたために発症をします。主な原因としては局部的な外相や炎症、全身的な栄養障害、内分泌障害、感染症、遺伝性疾患などがあります。いずれの場合においても軽度の場合、そのまま経過を見ることになります。歯がかけていたり、色素沈着が著しい場合は治療を行います。

矮小歯

通常の歯に比べて異常に小さい歯を矮小歯といいます。口の中に1本から2本の歯に見られる場合と全部の歯に見られる場合がありますが1本から2本の花場合がほとんどです。主に上顎の前歯や親知らず(智歯)などに多く見られ、形態は円錐状、洗浄、来場となります。原因は、外傷、放射線炎症栄養障害、内分泌機能低下、遺伝などが挙げられます。また歯の大きさが正常であるが顎が異常に大きい場合には歯が小さく見えてしまいこれを相対性矮小歯といいます。特に治療の必要はなく審美的に問題があるようでしたら被せ物などで対策していきます。

③巨大歯

巨大歯は矮小歯とは逆に、他の歯に比べて非常に大きいものいいます。上顎の前歯に多く見られ男性に多いとされています。原因は巨人症などの全身疾患によるもの以外ははっきりしておらず、遺伝や突然変異と言われています。また歯の大きさが正常であるが顎が非常に小さい場合には歯が大きく見えてしまい、相対性巨大歯といいます。歯が大きいため歯の位置の異常が生じたり、歯並びが悪くなったりしやすく、審美上の問題が出るようなら形態修正や矯正治療を行います。

④融合歯

2つ以上の隣接する歯胚が顎骨内で結合し成長し、1つの歯となったものを癒合症といいます。永久歯に比べて乳歯で多く見られ乳歯の前歯、特に下顎で多く見られます。乳歯に癒合歯がある場合はその部位の永久歯がない場合があります。特に治療の必要はありませんが、結合部分に深い溝があるものはこの部分が虫歯になりやすいので注意が必要です。また乳歯から永久歯の交換期には癒合歯が抜け落ちちいにくく、永久歯の萌出を邪魔するようならば抜歯必要があります。

⑤癒着歯

癒合歯は通常の形に歯が出来上がった後に、歯の根っこの部分で結合してしまった状態はいます。正常な歯と正常な歯、正常な歯と過剰症、過剰歯と過剰歯で癒着することがありますが、まれに上顎の第二大臼歯と親知らず(智歯)で癒着が見られます。乳歯ではほとんど見られません。歯の根の先の炎症により、歯の根を覆うセメント質が肥大して癒着することが多いと言われています

⑥双生歯

双生歯が出来上がるには2つのパターンがあります。1つは、もともと1つの歯になるべきであった歯胚が2つに分離して成長したもので、主に永久歯にみられます。

もう一つは1つの正常な歯胚とその近くにできた過剰歯が結合し成長したものがあり、乳歯の下顎の前歯と過剰歯の場合がありますが非常に稀です。

このようにはの形態異常は様々な種類があり場合によっては矯正治療が必要な場合もありますので、子供の歯で形態異常がありましたら歯医者に相談してみることをおすすめします。

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