駒沢大学駅徒歩5分の歯医者「駒沢歯科・矯正歯科クリニック」

医院ブログ

スポーツと噛み合わせ。

こんにちは。世田谷区駒沢の歯医者、駒沢歯科・矯正歯科クリニックです。今日はスポーツと噛み合わせについて説明します。

噛むことにより運動パフォーマンスに影響があるのでしょうか?答えはあります。まず噛み締めることにより筋力のパフォーマンスが5%ほどアップすると言われています。紙一重で勝敗が決まってしまうスポーツの世界では5%と言うのは勝負を決してしまう数字です。

トップアスリートでは噛み込んだ時に高パフォーマンスがでる時(例えば相手とのコンタクトの瞬間)とむしろ噛む力を抜くことによりリラックスそた方がパフォーマンスがよくなる(例えば緩急をつける時)というようにその状況に応じて噛む噛まないを使い分けているそうです。

アスリートのパフォーマンスに噛み合わせが関係するということが知られるようになってから子供の歯と運動能力に対する関心も高まっています。中学2年生の男女を対象に咬合力と運動能力の関係を調べた研究では咬合力が強い子の方が男女とも足が速いことがわかっています。持久走(男子は1500m走、女子は1000m走)と50メートル走で行われた研究ですが、持久走のほうは男子の場合噛む力が弱い子は平均6分20秒程度だったのに対し咬合力の強い子は平均6分10秒程度で10秒程度早い結果になったのです。

女子の場合は平均で1秒、噛む力の強い方が速い結果となりました。

50メートル走でも同様に男子では咬合力の強い方は0.5秒速く、女子も咬合力の強い方が0.1秒速いと言う結果になりました。やはりスポーツ時のパフォーマンスは歯を食いしばれるかどうかによって結果にかなりの差が出てきてしまいます。

咬合力が強いと体幹が安定し体のバランスが取りやすくなります。さらに噛み合わせが良いと脳の運動野と言う部位に信号が伝わりやすくなり、全身の骨格筋が反応し筋肉の活動性が高まります。さらにかみ込むと歯の下にある歯根膜と言う場所に刺激が加わり脳への血流が良くなり脳の働きも活発となります。

結果、噛み合わせがよいと身体に備わった機能が効果的に発揮されるということになります。

反対に歯の噛み合わせが悪いと本来持っている機能を十分に発揮することができないと言うことになります。よって子供の時からの歯のケアと歯列矯正はとても重要になってきます。

日本オリンピック委員会は、1980年から選手への定期検診に歯科の分野を取り入れ、大会前から歯科分野の専門家によるサポートも行われています。テレビなどでトップアスリートが歯科矯正を行っているの見たことがあるのではないでしょうか。今ではそれだけスポーツと噛み合わせの関係性が大変重要視されているのです。

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