駒沢大学駅徒歩5分の歯医者「駒沢歯科・矯正歯科クリニック」

医院ブログ

抜歯後におこりうることとその対処

こんにちは。世田谷区駒沢の歯医者、駒沢しか矯正歯科クリニックです。今日は抜歯後によくある心配とその対応について説明いたします。

①抜歯後の出血が止まらない

抜歯後に少量の出血があるのは特に異常があることではなくよくあることです。しかし、いつまでも出血が続く場合は局所的な原因によるものと全身的な原因によるものなどがあります。局所的な原因によるものは歯の周りの粘膜の損傷、歯の周りの骨の骨折、骨内の血管損傷、歯の周りの不良肉芽の不十分掻爬などがあります。

全身的な原因によるものには血液疾患(白血病、血小板減少症、血友病など)、肝疾患(肝硬変、肝臓のがん)、抗凝固剤(ワーファリンカリウムなど)や抗血小板剤(アスピリン)の礼服などがあり持続性の出血が見られます。

抜歯後に出血が止まらない時は強くうがいをするとかえって出血を促すことがありますので強いうがいは行わないようにしてください。

抜歯した部位に難く丸めた清潔なガーゼなどを置いて30分ほど強く噛み続けます。この時噛む力は噛む力を緩めたりガーゼをはずしたりしないようにしてください。これを圧迫止血といいます。歯科の治療などで出血した場合は最も効果的です。それでも違止まらない時は抜歯した歯医者に連絡して止血処置を受けてください。

②抜歯後の痛みが止まらない

通常、疼痛は抜歯後24時間以内に軽減しますが2日目以降にも疼痛が強く続く場合は歯の破折片の残存、抜いた歯の周りの骨の亀裂または骨折、抜歯した付近の骨の尖り、隣の歯の脱臼などが考えられますが、抜歯後3日以上経ってから痛みが強くなった場合は抜歯後細菌感染かドライソケットの可能性がありますので担当の歯医者に連絡を取り受診してください。

※ドライソケットとは抜歯後の傷に血の塊(結平)が見られず傷口が露出した状態になり強い痛みがある状態をいいます。下顎の親知らずの抜歯後に見られることがたまにあります。通常は抜歯後に麻酔が切れると痛みが出ますがその後は徐々に痛みが弱くなっていくのが一般的です。しかしドライソケットの場合は抜歯後2から3日してから痛みが強くなるのが特徴です。ドライソケットが治るまで2週間位はかかります。ドライソケットの原因には抜歯後の強いうがいにより血餅が脱落してしまうことや細菌感染による炎症で血餅が溶解することなどがあります。

ドライソケットの治療は抜歯後の骨の穴(抜歯窩)をよく洗浄してから抗菌剤軟膏を塗布したから抜歯せた部位に添削して痛みを抑え、自然治癒をまちます。

最近感染の場合は抗菌剤(抗生物質)の服用が有効です。ドライソケットの場合は抜歯した部位の骨面を生理食塩水に洗って乾燥させ抗生剤の軟膏を含んだガーゼを抜歯したところに埋めていきます。2週間程度で疼痛は消失します。痛みが強い時は鎮痛薬を服用します。

③抜歯後の腫れが強くなった

抜歯の部位や程度により異なりますが子供の歯やもともと揺れていた歯の抜歯では腫れはほとんど見られません。しかし親知らずや特に埋伏歯(歯肉や骨に埋まった歯)の抜歯の後は当日からわずかの腫れが出現し2日から4日後で晴れは最も広くなります。その後徐々に量減少していき1週間後ではほとんどなくなります。腫れは部位の炎症によって出現します。処方された化膿止め(抗生物質)や痛みどめ(消炎剤)を必ず服用するようにしましょう。鎮痛剤にも腫れを軽減する効果がありますが処方箋の指示を守らなければなりません。また飲酒、熱いお風呂、激しい運動などは避け、睡眠や休養を十分にとってください。腫れたところを氷で冷やしたり熱いタオルで温めたりするのは良くありません。水で濡らしたタオルで冷やす程度が良いでしょう。歯茎を切開して抜歯したときには縫合しますが当日はそこからわずかに出血する場合があります。そのような時腫れはあまりひどくなりません。しかし歯茎が縫合されていて出血が全くないような場合には腫れがひどくなる場合があります。腫れだけの場合は前述のように対処すれば良いのですが口が開きづらくなったりだとか食事の摂取が困難になった場合には抜いてもらった歯医者を受診して対処してもらいましょう。

③抜歯後に口が開かなくなった

抜歯後の開口障害は抜歯による炎症が顎を動かす筋肉に及ぶことにより起こりますすなわち奥歯(特に下の親知らず)を抜歯した後にその部位から炎症が筋肉に広がり筋肉の動きが悪くなったり痛みが生じて開口障害を招きます。まず処方された薬を必ず服用するようにしてください。ある程度口が開き食事の摂取が支障がなければ特に気にする必要はありません。しかしほとんどが口が開かず食事の摂取が困難であったり飲み込むときに飲み込みづらいことがある場合にはなるべく早く歯医者を受信することをお勧めします。さらに呼吸困難が起こった場合には急いで歯医者に行ってください。彼が著しく海が溜まっている場合にはそこを切開したまってる膿を排出させるような処置を行います。その後はよくうがいをするようにして安静にしましょう。

④麻酔のしびれが取れない

歯医者で行われる麻酔には表面麻酔(粘膜の表面の麻酔、浸潤麻酔(治療する羽野周りに打つ麻酔)及び伝達麻酔(歯や顎の骨に走行する太い神経の間水)の3種類があります。麻酔後の神経麻痺は何らかの原因で神経の機能が障害されて発現しますがその頻度は極めて稀です。通常は伝達麻酔後に起きることが多く下顎孔伝達麻酔の後に発言する割合が大きいです。下顎孔伝達麻酔後の神経麻痺の原因としては注射針侵入や局所麻酔による神経の損傷が考えられます。注射の針を刺す際に針が神経に直接当たると下唇に放散する痛みがあります。しかし、これらの場合、その後に神経麻痺が持続する事は少ないようです。これに対して下の親知らずの根っこが神経に接していて抜歯の際に損傷したり、抜歯のために歯を分割する際に、神経を損傷したりすることがありその際には伝達麻酔の効果が消失した後翌日でも下唇が痺れたままとなります。このような場合には主治医の診察を求め神経の損傷がどの程度なのかを知る必要がありますが、それらを直ちに診断することは容易ではありません。神経麻痺は損傷の程度が軽ければ短くて1ヶ月から2ヶ月、長くて6ヶ月から12ヶ月の期間でその症状が消失しますが損傷の程度によってはそれ以降も症状が長引くことがあります。数日間以上麻痺が持続する場合には専門的な治療が必要なこともありますので専門医を受診するようにしてください。

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