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硬い歯ブラシの影響

こんにちは。世田谷区駒沢の駒沢大学付近にある歯医者、駒沢歯科・矯正歯科クリニックです。今日は硬い歯ブラシの影響について説明します。

よく歯周病で歯茎から血が出る時は歯茎から悪い血を出してしまうと良いと言うことを聞くかもしれません。

しかし、ここで注意していただきたいのは、ただでさえ炎症で充血して歯茎が傷つきやすくなっているのに硬い歯ブラシを使うことによってさらに歯茎を痛めてしまう可能性があると言うことです。

悪い血を出してしまった方が良いと言うのは何の科学的根拠もありません。

歯周病を予防したり、治療したいのであれば歯茎を硬い歯ブラシで傷つけて出血させても何も意味がありません。

硬い歯ブラシでゴシゴシ磨いてしまった結果、痛みで歯磨きができなくなったって言うこともあるでしょう。そうなってしまうとしばらくは歯磨きがするのが辛くなってしまいます。

歯周病で弱ってしまった歯茎は悪い血が溜まって腫れているのではありません。口の中の歯周病原菌のせいで歯茎に炎症がおこり、腫れてしまっているのです。

歯茎の赤黒く、細菌は歯にベタベタするプラークの中にたくさん存在しています。

結果、歯茎の腫れを直す1番の効果的な方法は口の中をよく歯磨きをして掃除をしてプラークや細菌のエネルギーになる食べかすを取り細菌の数を少なくすることです。

どんな人の口の中だって1日たてば細菌やプラークが溜まってきます。

そこで毎日歯ブラシで丁寧に掃除をする事は単なるケアにとどまらず歯周病の大切な治療でもあります。だから毎日の丁寧な歯磨きは歯周病の治療の大前提となってきます。

硬い歯ブラシでゴシゴシすると痛いから隅々まで丁寧に掃除できていないかもしれません。よって歯茎の腫れている人にはことに柔らかい歯ブラシをお勧めしています。

毛先をはと歯茎の境目に優しくあて細かく動かすように動かすと柔らかい毛先が歯の隙間女が入り込んでしっかりプラークを取り除いてくれます。

またプラークは歯茎の溝やポケットの中、その周りに溜まった歯石にも入り込んでいます。

歯石はご自身では取れないので歯医者できれいにクリーニングしてもらいましょう。そうすると歯茎の溝やポケットの中に隠れた細菌も掃除することができます。

しばらくは痛いかもしれませんが歯磨きをサボるとますます腫れてしまいます。柔らかい歯ブラシでソフトなお掃除を心がけてください。1週間から2週間位すれば腫れが引いてピンク色の歯茎に戻ってきます。