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電動歯ブラシのシェア急伸とライオンが投入した電動歯ブラシの若年層の開拓
電動歯ブラシシェア急伸
こんにちは。世田谷区駒沢の駒沢大学駅付近にある歯医者、駒沢歯科・矯正歯科クリニックです。今日は電動歯ブラシのシェア急伸とライオンが投入した電動歯ブラシの若年層の開拓についてお話ししたいと思います。
ライオンが投入した電動歯ブラシの「電動アシストブラシ」が人気を集めています。4月に「電動歯アシストブラシ」が発売し、5月単月のドラッグストア店向け販売本数は約40,000本と市場シェアは4割に近づきました。「システマ」や「NONIO」、「クリニカ」といった使い慣れた好きなブラシを選べるのが特徴です。2000円程度の電動歯ブラシと比較的安価な点も売りに潜在需要が大きい若年層の開拓も進めています。
電動歯ブラシのブラシの硬さも選べるようにして計7商品を用意しました。歯を磨きながら、1分あたり約900回の音波振動を加えることにより、一般的な手磨き歯ブラシと比較して4倍の歯垢(プラーク)除去の効果が見込めるとしています。軽量で動作音が小さい点も特徴です。ライオンは歯ブラシと通常の電動歯ブラシの中間的な商品としてアピールをしています。例えるなら、電気自動車ではなく、電動自転車のような立ち位置をイメージしたようです。
店頭想定価格は、税抜き1800です。主に家電量販店で販売される10,000円を超えるような商品や、主要販路であるドラッグストアの競合と比べても比較的安価に設定しています。
ライオンの調査によると、通常の歯ブラシを使っている人のうち半数は電動歯ブラシを使用したいという意向があります。歯や歯垢(プラーク)になにかしらの症状が出て、歯科医から歯ブラシが十分ではないと指摘されたことをきっかけに興味を持つ人などが多いといいます。
ただ実際に電動歯ブラシに切り替えた人は15%にとどまり、残りの35%はためらっている人だそうです。効果は期待できるものの、通常の歯ブラシと比べると安価だったり、種類が少なく自分に合う歯ブラシが見つけられなかったりする点が壁になっています。今回の商品は、そのような潜在的な電動歯ブラシの需要を掘り起こすことが狙いです。
従来の歯ブラシは価格がハードルとなり、シニア層の利用が中心でした。もともと「クリニカ」や「NONIO」は若い人の利用も多く、広告には女性層からの人気の俳優の「上戸彩さん」や「川口春奈さん」らを起用して支持を集めています。そのブランドの知名度を生かして20代〜30代の若年層の需要も開拓しています。今後はコンビニなどの販路の拡大も検討しています。
新型コロナの「5類移行」もあって脱マスクの動きが広がるなか、口元の清潔さを気にする人は増えています。今後は現在の2倍以上となる、月間100,000本の販売を目標となるのではないかと思います。