駒沢大学駅徒歩5分の歯医者「駒沢歯科・矯正歯科クリニック」

医院ブログ

咬合性外傷について

こんにちは。世田谷区、駒沢の駒沢大学付近にある歯医者、駒沢歯科・矯正歯科クリニックです。

今日は咬合性外傷について説明いたします。

咬合性外傷とは歯の噛み合わせの力により引き起こされる歯周組織の外傷を呼びます。

※ 歯周組織とは

歯周組織とは歯の周りの組織です。歯周組織には歯肉、歯根膜、セメント質、歯槽骨の4つがあります。

歯根膜とは歯と骨をつないでいる靱帯になります。歯周靱帯とも呼ばれコラーゲン繊維がおよそ半分を占める厚さ0.3ミリメートル位の繊維になります。

セメント質とは歯の根の外側の部分を覆うへ硬組織です。歯根膜とともに歯と骨が結合するのを助けています。セメント質につよい噛み合わせの力を受けると肥大することがあります。

歯槽骨とは歯を支えている骨のことをいいます。歯周病が進行すると歯茎だけでなく歯槽骨にまで炎症が及び、歯槽骨がなくなってしまいます。歯周病は思想骨がなくなることにより、支えを失ったはが抜けてしまう病気です。

健全な歯周組織に歯ぎしりなどによる強い力が加わって起きる場合(一次性咬合性外傷)と歯周病になどにかかって歯槽骨の支えが弱くなった歯に正常な噛む力関わって起こる場合(二次性咬合性外傷)とがあります。

前者を一次性咬合性外傷、後者を二次性咬合性外傷と呼びます。

主な症状は噛んだときの痛み、歯の動揺、歯の浮いたような感じがするなどがあげられます。

歯周組織が健全な場合は噛み合わせをチェックしてもらい一部の歯に負担がかからないように歯の調整をしてもらうと症状が楽になることが多いです。

歯並びが悪かったり噛み合わせの異常が大きい事は歯科矯正治療が必要になることもあります。

歯並びにより1部分に強い力が長年かかっているとその力がかかっている歯からなくなってしまうことが多いようです。矯正治療により均等に歯の力が加わるように治療します。

歯周病などにかかっている歯にこのような症状が現れると歯周病が急速に進むこともあります。歯槽骨の支えが弱くなっているので、噛み合わせを調整しただけでは治る事は少なく隣の歯と被せ物で連結することで固定し補強する必要があることもあります。

咬合性外傷の治療

成人では歯周病と咬合性外傷が合併していることが多く、歯垢(プラーク)や歯石を取り除いて、歯周組織の炎症を改善します。そして噛み合わせを調整して一部分の歯に噛み合わせの力が加わらないようにすることが治療の基本になります。

また歯ぎしりの癖がある人は寝るときに歯ぎしり防止用のマウスピースを作成し装着することで行動する力を分散させ歯ぎしりから歯と歯周組織を守るのも効果的です。

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