駒沢大学駅徒歩5分の歯医者「駒沢歯科・矯正歯科クリニック」

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ホワイトニング後の知覚過敏の対処法について

こんにちは。世田谷区駒沢の歯医者、駒沢歯科・矯正歯科クリニックです。今日はホワイトニング後の知覚過敏の対処について説明いたします。

ホワイトニングをすると歯がしみるといった知覚過敏の症状が現れますが、これは歯の表面を覆っているペリクルと言う薄い膜が関係しています。ペリクルとは大部分が唾液や唾液に含まれるタンパク質に由来する有機物の皮膜です。

ホワイトニングは歯の表面を覆うペリクルを一時的に除去し、変色をさせている物質を白くしていきます。

ペリクルは一時的にはなくなりますが、ホワイトニング後約2時間から3時間すると再び皮膜ができてきます。完全に皮膜ができるまでには約24時間かかり、ホワイトニングの後の知覚過敏はこのペリクルが形成されるまでに起きやすくなるのです。またホワイトニング剤には過酸化水素のジェルが使用されておりその濃度が高い物ほど知覚過敏が起きやすいと言われています。また歯の厚みが薄い場合も知覚過敏が発生しやすいと言われています。知覚過敏が起きてしまったときの対処を説明します。

経過観察(様子を見る)

ペリクルが形成され完全に皮膜になるまで様子を見る必要があります。皮膜ができあがるにつれ知覚過敏は消失していくことが多いです。

一般的にはホームホワイトニング後の知覚過敏は4時間から5時間以内に消失する傾向にあるようです。オフィスホワイトニング後の知覚過敏は24時間以内に消失する傾向があるようです。この間は様子を見て知覚過敏を我慢していただくか必要なら鎮痛剤(ロキソニンなど)を内服してもらうのも1つの手です。

様子を見ても知覚過敏が収まらない場合はホワイトニングを行う回数を減らしたり事前に処置をしましょう。ホームホワイトニングでは毎日行っていたものを2日にか1回、または3日に1回にしたりして頻度を減らしましょう。オフィスホワイトニングでは知覚過敏の症状が出ている場所が問診でわかっている場合は歯肉保護の材料を用いてコーティングを行ったり、1日の施術回数、当院ではオフィスホワイトニングは3回続けて施術することが多いですがその1日に行う手術の回数を減らしてみるのも良いでしょう。ホームホワイトニングを行う際は当院ではしっかりと歯肉を保護したり知覚過敏に対する対処をしますのでご安心ください。

西石灰化を促進させる方法

ホワイトニング後の知覚過敏はどこの歯がと言うよりかは全体的にしみてしまいます。お口の中全体にフッ化物配合ジェルや知覚過敏抑制ジェルやCPP-ACP配合ペーストを塗布し、20分から60分ほどお口の中で保持して再石灰化を促進させるパッキングと言う方法が有効です。CPP-ACPとは牛乳から取り出される物質からできているものでリン酸カルシウムでできています。CPP-ACPは歯の再石灰化を促す効果があり、初期虫歯対策ガムなどに含まれています。また中には知覚過敏抑制剤(硝酸カリウムなど)とフッ化物が両方入っている製品などもあります。知覚過敏抑制剤は効果が速やかでフッ化物やCPP-ACPは効き目が遅いですが持続性があるのがいいところです。

ハイドロキシアパタイトの応用

歯と同じ成分であるハイドロキシアパタイトの元となるリン酸4カルシウムや無水リン酸水素カルシウムを配合した抑制剤を歯の表面のエナメル質に塗布する方法もあります。これらが水と反応し約30分位でハイドロキシアパタイトができ始め固まり始めます。24時間後にはハイドロキシアパタイトが完全に生成され固まりになります。使用方法はホワイトニング後のペリクルの存在しない歯の表面に専用の器具を用い抑制剤を約30秒間塗布し、うがいをしてもらいます。ハイドロキシアパタイトが形成され始める30分間は飲食を避けましょう。

このようにホワイトニング後の知覚過敏に対しては対処法がいくつかありますので安心してホワイトニングをうけることができます。

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